ネギには、
・緑色の葉の部分を主に食べる青ネギ(葉ネギ)と、
・白い部分を主に食べる白ネギ(長ネギ、根深ネギ)
があります。
私の里の九州ではネギと言えば「葉ネギ」。
それが広島に来ると、白ネギが普通らしく、軽いカルチャーショック。
参照)「もう迷わない、青ネギと白ネギの違いを再整理。 」rassic
関東の白ネギが西日本に侵食してきているようです。
郷に入れば郷に従え。ということで、就農4年目に白ネギ栽培に取り組み始め、今年で3作目。作業体系が出来てきて、太さ長さ等、規格に乗るネギが作れるようになりました。
前作のブロッコリーを粉砕して鋤きこみ。
今年の育苗は
4月16日:種まき
5月19日:地床に降ろす
6月19日:定植
というスケジュール。
1本1本手植えするのはそれなりに大変で2日がかり。
普通の農家さんは下の写真のような定植機を使い、チェーン状の紙ポットの苗を植えるので、
1畝10分、3畝30分で終わります。
「じゃあこの機械を使えばいいのに」という声が聞こえてきそうですが、有機JAS規格ではチェーンポットに含まれる糊(のり)が「化学物質」とされ、不認可資材になるため使えないのです。なんとかならないものか・・・。
さて、6月の定植後、暑い夏を経て9月、10月。
伸びてきたネギの茎(本当は葉に相当する部分)に管理機で土寄せをして日光を遮り、白い部分を作ります。
(土寄せの前に、追肥のための堆肥を通路部分に散布しておきます)
11月の収穫までに土寄せを3回。ちょっ白い部分が短めですが、株間を広くとったこともありしっかり太い良品がほとんど。
シチューや鍋、焼きネギにお勧めです。
1袋2本入りで直売所に出荷しています。