この不思議な形の野菜の名前は「ロマネスコ(伊:Broccolo Romanesco)」。
フラクタル構造(自己相似)の外観を持ち、世界一美しい野菜と言われています。
食感はカリフラワーのようにコリコリ、味はブロッコリー。
調理方法や使い方はブロッコリーやカリフラワーと同じで、サラダ、スープなどに。
今年はブロッコリーやカリフラワーなどの花野菜が良く出来ています。
ポイントは3つあって、
①継続した土づくりで畑の栄養条件が整ってきたこと。
②好天に恵まれたこと。
③虫対策を頑張ったこと。
今年は特に③に力を入れました。
「健康な野菜には虫がつかない」という説があり、確かに十分な栄養と太陽の光を浴びてがっちりと固く締まった野菜は虫を寄せ付けません。
しかしそんな野菜も幼いうちは柔らかく、虫たちの格好の獲物になります。秋冬野菜は彼らの食欲が旺盛な夏の終わりに種をまき苗を植えるので、農薬を使わずに育てるのが非常に難しいのです。
防虫ネットをきちんと張り、それでも侵入してくる、あるいはもともと土の中にいた虫(主に夜活動する蛾(ガ)の幼虫)を見回って手でつまみ取る作業を徹底しました。花野菜のつぼみがついてからは特に入念に。
その甲斐あって食害に会ったのは数パーセント、ほとんどを収穫することが出来ています。
特に嬉しかったのが「ロマネスコ」が綺麗に育ったこと。
物理的な意味と精神世界の意味で宇宙の構造を視覚的に見せてくれるこの野菜を作れるようになるのは、農園の一つの目標でしたから。