さて、昨日の続き。
ベアリング(軸受け)を深く打ち込むのに専用工具「治具(じぐ)」がいる。
治具の構造は単純で、「直径60mm位、高さ1㎝以上の円柱」。
修理工場ならよくある作業なので、恐らく専用工具があるか、ありあわせの鋼材で作ってあるだろう。
ここまでできたのに、あきらめて工場に持っていったら工賃6000円!?
なんとかしたい。
【法則】必要なものは与えられている。発見すべし。
取り外した古いベアリングの直径がほぼ同じ寸法(当たり前)で、少しだけ外周を削ったらばっちりのはず。
「ラインが見えた!」
※ハンドグラインダーを万力で固定して使うのは危険なのでお勧めしません。
火花を散らして削ること5分。
もとの直径62mmが61mmほどに。
こんな加工も、たまたま道具をもっているからできるわけで、
新しいベアリングの上に置いて、ハンマーで周囲を均等に、軽く軽く少しずつたたいて打ち込んでいく。
で、イメージ通り完了。
因みに新しいベアリングはお高いステンレス製です。
けっこう水分にさらされる場所で、某サイトにステンレス推奨とありましたので。
(ステンレス好きでつい選んでしまう。)
あとはばらしたのと逆の順序に組み上げて、無事作業終了。
これで安心して草刈り作業に復帰できるでしょう。
さて、今回使った特殊工具は2つだけ。
左側がスナップリングプライヤー(穴用)、右側がギヤプーラ―。
農家の通常の点検整備作業では、どちらもほとんど出番はありません。
でも工具があればできるこのような修理を1回外注すれば、工具を買えるぐらいの金額がかかるので、手に入れておいても損はないと思います。
(たぶん得にもならない)
因みに、手持ちのギヤプーラは小さくて、限界を超えた使い方でした。大型のも持っておいた方がいいですね。
修理の参考にしたサイト)
「最高の農業の見つけ方」http://blog.livedoor.jp/sweet_honey_farm/archives/3799539.html