【農業日記】雄性不稔が目の前に!?


下の写真は冬野菜の残りが咲かせた花。

手前は交配種、奥は固定種です。

無農薬野菜のお客様の中には「交配種(F1)は危ない」という方がいらっしゃいます。
また「雄性不稔の野菜を食べているから、人の生殖能力が低くなり子供が減っている」という説を信じている方も。

しかし、雄性不稔という現象を少し調べてみると、それを利用した品種改良は決して危険なことではないと理解できます。

参考)「種タネの話7、F1種のつくり方、ミトコンドリアが関係する雄性不稔とは?

上記参考文献を読んで、私は今まで、雄性不稔による品種改良は、自然界に普通にある現象を利用した交配技術と理解していました。

でも頭で考えて得た答えと、実際にそれを見た瞬間に得た答えは違いました。

ある固定種野菜の種のさや

ある交配種野菜の種のさや

答え「種が出来ないのは、ものすごく危険なことだ!」

固定種野菜の方は、花が散った後に種のさやが大きく育ち、ふくらみの中には恐らく種が出来ている。

一方、交配種の方は、種のさやはまったく大きくならず、恐らく種も出来ていない。

この交配種が雄性不稔の技術で作られたかどうかは分かりません。
雄性不稔でも、どこからか花粉がくれば受粉して種が出来ます。

しかし目の前の事実は、この交配種の種族には未来がない、ということをはっきりと表しています。

そして最近話題になっている「遺伝子編集」「種子法」。

未来を見据える農業者は、
・基本的に固定種を選び
・交配種を使うなら注意をし(昔ながらの交配種は先人の努力の賜物です)
・自分の農園の野菜は自家採種で種を繋いでいく努力をすること
という目指すべき道が、くっきりと浮かび上がってきているように思います。

そして未来を見据えるお客様には、意識して固定種の野菜を選んでいただくこと。
形の不揃いや味のばらつきを、それが自然なことと楽しんでいただくこと。

ユニティ自然農園がお客様に固定種野菜を届ける方法について、今考えられるのは、野菜セットの宅配か、直売所、協力してくれるスーパー(ショージ寺家店)。

ゆっくり淡々とですね。

PS)「波動」の観点から観ると、食べるということは、食べ物の波動を自分に取り込み、それと融合するということ。
 大切に育てられた健康な食べものを食することが自分の心身の波動を高めることになります。また、野菜や動物たちと一緒に幸せな世界を作っていくことにもなります。