私たちは仕事で「気」」とか繊細なエネルギーのことを扱っていますから、「気の流れの良い家」というのもコンセプトに加えました。
・自然素材
・風通し・光
・接着剤を使用している合板は使わない
・基礎はベタ基礎にしない
(基礎についてはケースバイケースだと思って下さい。今は田んぼを埋め立てた宅地も多いので、軟弱地盤や湿気の対策のためにベタ基礎が必要な場合も多いと思います)
などなど。
とりあえず適当に書いた間取り図をもって建築士のところへ。
希望をいろいろ語って「これを1000万円で」と言ったら、「1000万ですか・・・。できるかどうか考えていきましょう」と受けてはくれるけども怪しい雲行き。
後日できたプランの図面は、実に安普請な真四角の家でした。
この建築士の方は大手住宅メーカーで沢山の家の図面を引いてきたそうで、技術力もありそうだし信頼出来る感じなのですが、どうも歯車が合わない。
いろいろこの方とプランを練ったのですが、出てくる見積もりは一様に1300万円前後。これが初めから分かっていたんでしょう。
家1軒建てるにはそこそこ小さな家でも1300万が必要というのが業界の基準で、それを1000万にするには力石徹と同じぐらいの減量が必要らしい。
もともと1000万円という値段は、T氏の「1000万円あったら十分いい家ができますよ」という話しから設定した価格。なにが違うんだ???
1000万円で作るには世間の常識を超越した何かが必要で、それが分かるのはずっと後のことでした。