家を建てるとき、とても気になるのがドアや窓の結露。
ガラス一枚のアルミサッシだと、室内側のガラスも金属部分も結露して、床が水浸しになるほどです。
最近はペアガラスが標準になり、樹脂枠なども使われて、かなり結露性能が改善がされています。
家を建てるとき、日本の在来工法の住宅ならあまり悩むポイントでは無いですが、ログハウスのときは「できれば木製のサッシにしたいけど、予算の関係で樹脂サッシにしようかな」と考える方もいらっしゃると思います。
私のログでは、洗面所から別棟の風呂へ行くドアのみ樹脂サッシ(ドアをしめたまま通風のための網戸に出来る仕様のもの)、その他のすべての窓とドアを木製サッシにしました。
結果として、木製サッシは「ガラス部分に少し結露する程度で、結露で困ることは皆無」です。
一方、樹脂サッシはかなり結露して、床が濡れることがあります。
(設置場所は洗面所ですが、より水を使う台所の木製サッシは結露していません)
「結露に関しては木製サッシの方がかなり良い性能をもっている」というのが個人的な経験則です。家を建てたい人に聞かれたら「予算が許せる範囲で木製サッシにしたらいいよ」と言います(聞かれたことはないですが)。
なにより木製サッシはいつも室内から見える木の質感がいいので癒されます。
長い目で見てお薦めです。
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洗面所の樹脂サッシドア(上下引き違いのガラスを空けて、風通し良く出来る優れもの)。
しかし、屋外と繋がる枠が冷たいため結露
樹脂サッシの枠の室内側が結露
↓内側が結露して水がしたたるほど。
一方、木製サッシはガラスの一部が少し結露する程度で、木の部分は結露ゼロ。
ハンドル部分も結露していない。
木製サッシは、材料の「木」自体が、空気を含んでいる「断熱材」であり吸湿性があるので、本質的に良い特性を持っています。
あと、遠い将来廃棄する時が来ても、構造がシンプルなガラスと金属、木なので、すべてリサイクル&自然回帰しやすい建築資材です。