日に日に暖かくなって、今日4月3日、平成29年の米作りスタート。
今年も品種は「コシヒカリ」。
去年、美味しいと高評価だったお米です。
今日するのは、種蒔きの前に種籾を発芽直前まで持っていく3つの作業。
- 塩水選(えんすいせん)
種を塩水に入れて、沈む充実した種と、浮く中身が少ない種に分ける。 - 温湯消毒(おんとうしょうどく)
種籾を60℃のお湯に10分間浸して、種籾に付着している可能性のある病原菌を消毒する。 - 浸種(しんしゅ)
種籾を約10日間水に浸けて、発芽を促す。
1.塩水選
今年の種籾には、去年収穫した籾の一部を種用に保存したおいた自家採種種籾(4kg)と、農協から購入した種籾(1kg)を使います。
100%自家採種にしなかったのは、去年、自家採種の発芽率が低かったためです。
まず、塩水を用意します
(10リットルの水に塩2.2kg。比重1.13)。
↓生卵がこのくらい浮く濃さで、舐めるとすごく塩辛い。
浮いた籾を取り除く。
農協の種は良品率66%(沈んだ良品800g、浮いたのが400g)
自家採種は良品率82%(沈んだ良品3300g、浮いたのが720g)
自分とこの方が良い結果でした。
去年のお米はとても品質が良かったのが、この結果にも出ています。
↓合計4.1kgの種籾
2)温湯消毒(おんとうしょうどく)
塩水選が終わったのがお昼の時間。
しばらく休んでから、毎年恒例、台所で湯沸かし器を使っての温湯消毒。
↓60℃のお湯を入れて種籾を浸け、温度が下がってきたら75℃の差し湯をして調整。
10分間浸したら、冷水に浸けて冷まします。
↓夜、温湯消毒について調べたら、「えっ」という情報が・・・・。
「塩水選開始から温湯消毒開始までの時間が1時間以内が望ましい。」農研機構
吸水が進んだ状態で温湯消毒を行うと、胚の発芽に関係する酵素による代謝が阻害され、発芽勢や苗立率が低下すると考えられる。
http://www.naro.affrc.go.jp/karc/prefectural_results/suiden/028866.html
来年は休憩なしか・・・。
3)浸種(しんしゅ)
消毒が終わった種籾を、水に浸しておく浸種スタート。
温度が約10〜15℃で安定した床下に静置します、
(エアポンプでぶくぶくさせて酸素吸入)
10日ほどで芽が動き始めます。
種蒔きは4月15日、田植えはそれから1ヶ月後のスケジュールです。