畑の半分で育てていた緑肥「セスバニア」が刈り頃になりました。
ほぼ背丈ぐらいまで育ったので、種が付いて茎が固くなる前に刈り敷きを行いました。
繁った緑肥も刈って粉砕すると量はわずかですが、鋤き込むことで少しずつ土が良くなっていきます。
自然栽培というのは、畑の中で育っては枯れ、育っては枯れしてきた厖大な植物のなきがらが土の中に潜在的な栄養として蓄積され、それを肥料として作物を育てる方法です。
私の考えでは、夏の果菜類は畑から持ち出す物質量が少ないので、外から物質を持ち込まない木村秋則さん式の自然栽培が可能。
でも冬の葉菜類、キャベツやハクサイなど植物体そのものをざっくり全部畑から持ち出す場合は、なにかで物質を補ってあげないと、永続的な収穫は難しいのではないかと感じています。
(試したことはないです)
ユニティ自然農園では、落ち葉や枯れ草、米ぬか、そして最近はキノコ堆肥(廃菌床)を補う資材として畑に入れています。
ちょうど刈り終えた頃、キノコ会社からトラックで廃菌床が届きました。
廃菌床は、キノコを育てる時に使った培地(ようするにキノコ菌のエサ)の使用後のものです。
まだ半分ほどの栄養が残っていて、土壌微生物のエサにもってこい。
この会社では、米ぬか・大豆かす・トウモロコシの芯などの材料で作り、薬剤は使わずに加熱殺菌しているそうです。私自身が食べているキノコの会社でもあります。
刈り取った草の上に土壌微生物の餌を一輪車で撒布。
また、雑草を生やしておいた別の畝にも、草刈りをして・・・
暑くなってきたので、涼しくなる夕方に撒布。
撒布の一言で済ませていますが、一輪車できのこの山と畝の間を何十回も往復して撒きますので、結構たいへんです。
上の方の畑では、小柄なおじいちゃんが、運搬車やカゴ付きトラクターでらくらく運搬しています。
歳を取ったら(別に今すぐでもいいですが)楽な方法にしたいものです。
暗くなる頃にようやく終了。
近日中にトラクターで鋤き込み、分解期間を数週間おいて種蒔き開始です。
ところで今日は満月。次の満月は仲秋の名月で「秋」になります。