【農業日記】直売所の掟に思うこと


直売所「しゃくなげ館」へ野菜の出荷を始めて1年と2ヶ月。
いくつか思うことがああります。

1.お客さんの動線

これまで、無農薬栽培の野菜を求めて直売所に来ている方々に野菜を届けたいと思って、分かりやすいように場所を固定してきました。
駐車場から入って右側、この列には長い歴史のあるMOA自然農法の野菜コーナーもあり、「この列が無農薬ゾーンになったらいいな」と。

直売所見取り図1
野菜の食べ方の説明書きを付けるなどしてきました。

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知り合いの方々が買って頂いたり、お陰様で比較的売れ残ることは少なく、やってこれました。

しかし多くのお客さんの目線は、うちの野菜の方に行っていないような気が・・・。。
確かに、①駐車場から入ってくると死角になります。

↓駐車場から入ってきた時のお客さんの視野。

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お客さんの動線は、

しゃくなげ館見取り図

①駐車場から店内に入り「どんな野菜があるかな」と眺めながらユニティ自然農園の定位置を通り越して黄色のエリアへ、そして、
②主戦場周辺(最も野菜が売れる人気の場所。確かに「気」がいい感じがします。)で品選び。そして、
③レジへ。
※レジ側から直に主戦場に入ってくるお客さんもいらっしゃいます。

今までのユニティ自然農園の定位置は、主戦場から離れた平和な場所。

主戦場では何が起こっているのか・・・。

2.商品としての野菜

一般的に、直売所の魅力とはなにかというと、

 新鮮!安い!

新鮮な野菜を安く買えることが直売所に人を向かわせる原動力。
(安いのはJAに出荷できない規格外だからで多少形が不揃いでも食べるには十分、とよく言われます。でも実際は、直売専用に栽培されていることがしばしば。)

直売所の掟は
一、新鮮であれ
一、安くあれ
一、綺麗であれ
一、量が沢山であれ
一、美味しくあれ

ほとんどのお客さんは無農薬の野菜でなくてもOK。綺麗な野菜を選びます。
(私も買うときはそうです)

私が野菜を出荷するときは、精一杯綺麗な野菜を選んで「この値段なら自分も買う」という価格にしています。

そして野菜が売り場に並ぶと野菜は「食品」から「商品」に変わり、見た目の鮮度と綺麗さと、なにより価格(=お金)で評価を受けます。
(自分も普段からしていること。私自身が野菜を「商品」として見てしまいます)

だから、野菜を包装しながら自分の頭の中は、
「買って貰うために、形の悪いのは取り除いて、綺麗に綺麗に・・・」
どこか違和感を感じていました。

やはり、お金では計れないありのままの野菜を、食べて頂ける方に直接届ける宅配を中心にしたい。

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朝収穫してきた新鮮な野菜を、さっとくるんで箱に詰め、クロネコさんへ。
暑い夏はクール便で。
そして翌日にはお客さんの食卓に。

小量多品目の栽培は、技術的に難しいけども、様々な種類の野菜を少しずつ、年間通じて野菜を切らさないように。

決めれば、その方向にエネルギーが動くそうです。

テーマは「お金の世界から離れる」こと

さて、どうするか。