記事の中で、国民にお金を給付する際に税金は不要で、お金は作れば良いこと(作る=刷る、キーボードで打ち込む)が、語られています。
この記事を読んでいる方へ。
「財源の問題は、単に通貨を発行(印刷)するだけで解決する」
ということを、是非覚えていて下さい。
ただ、空からお金をばらまくという「ヘリコプターマネー」という語感によって、非常識な施策と思うように、思考の誘導をしているのを感じます。
どうせなら日本的に「打ち出の小槌マネー」と言って欲しい。
↓広島県のゆるキャラ「うちでの小槌ちゃん」
でも、もう「政府通貨」は時代遅れの情報で、「お金」が要らない世界へひとっ飛びしたほうが早い気がします。
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抜粋)「ヘリコプターマネーってなに?」NHKニュースWeb 2016/7/28
7月12日、1人の初老の外国人が総理大臣官邸を訪れました。名前はベン・バーナンキ。おととしまで、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の議長を務めていた人物です。
市場関係者によりますと、バーナンキ前議長が安倍総理大臣に対して、「ヘリコプターマネー」の導入を進言したのではないかという憶測が駆け巡ったというのです。市場も動かす「ヘリコプターマネー」とは何か。早稲田大学の若田部昌澄教授に聞きました。 空から貨幣をまく?
Q:最近、よく聞く「ヘリコプターマネー」とは、何のことでしょう?
A:簡単に言いますと、中央銀行と政府が協力してお金が直接人々に行き渡るようにしようと いう政策です。1976年にノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマンが1969年の論文の中で触れた「ある日、ヘリコプターが飛んできて、空か ら1000ドルの紙幣を落としたとしよう。もちろん、このお金は人々が素早く拾うだろう。そして、人々はそれを使うだろう」という寓話がもとになっています。
Q:「ヘリコプターからお金をまく」なんてありえませんよね?
A:もちろん、ことばどおりのことが、そのまま起こることはありません。ふつう、中央銀行は金融機関から国債などの資産を買い入れる対価として貨幣を供給します。しかし、渡し方が間接的なので、効果がなかなか表れにくいこともあります。
そこで、直接、家計にお金が行くようにしようというのが基本的な考え方です。フリードマンの例だと 1000ドルですが、仮に家計1人あたり10万円を配るとしましょう。政府がお金をくれるときには、その反対として、財源が必要です。財源はふつうは税金 ですが、国債を発行して借金でやるなら、いずれは返すことになります。でも、中央銀行がお金を渡すとなると、その意味で財源の心配をしなくていいわけです。
Q:具体的には、どのような政策がヘリコプターマネーにあたるのですか?
A:ヘリコプターマネーのたとえに最も近い方法は、中央銀行が直接国民にお金を配ることで すが、現実的にこれはほぼありえません。似たような政策として、
- 政府が国債を発行して、それを日銀が買い、それを財源に政府が支出を増やしたり税金を減らすもの。
- また、政府が「永久債」と呼ばれる償還期限を定めない債券を発行して、日銀がそれを買うもの。
- 日銀ではなく、政府が直接貨幣を発行するもの
などさまざまな形態が考えられます。