↓田んぼでは、早くもヒエが芽を出して、葉っぱを覗かせています。(5月22日撮影。手前の大きな1本と近くの数本がヒエ。奥の3つは稲。)
今日5月23日は、植え代から10日目、田植えから5日目。
植え代のあと、雑草がどんどん発芽してきています。
水稲の有機栽培では、植え代から3日目に田植え、すぐに水位を深くして、田植えから3日以内に1回目の除草、というのが最近の標準的な作業。
ヒエの発芽を抑制し、その他の雑草が発芽しても根が張らないうちに除草するためのスケジュールです。
除草には、チェーン除草機
や、ビニペット除草機
のような、田面を搔いて雑草を浮かせる除草機が使われます。
ユニティ自然農園の田んぼでも早めに除草に入りたいけども、根張りが弱く背丈も低い状態で田植えした苗が活着するのをもう何日か待ちたいという、痛し痒し状態。
先輩農家のWさんによると「活着してなくても苗は抜けないから大丈夫」「苗が土に埋まらないように、水を十分深くすれば、苗は起き上がってくる」とのこと。
とにかくやってみるということで、今年2月に製作した乗用ビニペット除草機を、田んぼに移動。
Wさんの指導を受けながら除草開始。
写真では良く分かりませんが、結構いい感じ。
しかし方向転換時に除草部を水面から上げてみると、ビニペットが水面から完全に上に出ません。
タイヤが土に埋まっている分だけ、全体が下に落ちているから。
対策案1)除草部の固定はこのまま。バックはしないようにして除草部を下げたまま走り回る。
対策案2)除草部の固定位置を上げる(どんな風にするかは過去記事を参照)
のうち、2)を採用。
修正後、除草を始めると、これもいい感じです。
ただ、土が盛り上がっているところでは、このように土が溜まってしまうことがあるので、除草部をレバー操作で上げ下げして対応。
これは除草部の作り方の工夫が必要で、今後の課題です。
あと、ビニペットに草が絡みついて、除草効果が落ちたり苗を抜いたりしそうなので、時々(20mに一度くらい)除草部を上下させると、ぼてぼてと自重で落ちました。
ということで、乗用ビニペット除草機(初号機)の実戦テストは終了。
苗もほとんど抜けること無く、起き上がってきました。
もう根が深く張ってしまったヒエは残りましたが、小さな葉っぱのコナギなどは、かなり取れたようです。
(あいにく除草前後が分かる良い写真が撮れなかったので、ご勘弁を)
これからどんどん雑草が出て来る季節。
今年は手取りと除草機の2本立てで除草作業をしようと思います。
参考)「有機栽培水田で利用する簡易なチェーン除草機の作製方法とその雑草低減効果」農研機構