やはり入られています。
やられ方から見て、たぶん子供のイノシシ。
ワイヤーメッシュの小さな隙間から入ってきているのでしょう。
野菜を食べると言うより、ミミズとかを探してあちこち掘り返しています。
最近、彼らの活動が盛んな気がしていましたが、近所のおばあちゃんによると「山のたけのこが終わったからじゃろう」。
なるほどと思いました。
折角育っている野菜を食べずに掘り返されるのは悲しいし、イモやカボチャの収穫時期になったら彼らは万難を排して突っ込んできます。
でもこれ以上、価値を生み出さない防獣柵に投資したくない・・・。
その日が来ないことを願いながら、その日が来るのを待つ。
いや、ただ待ってはいられない。
イノシシとの知恵比べを楽しむしかない。
以下、イノシシ対策の記事を2点。トウガラシの効果の有無と彼岸花の効果。
1)巷では効果ありと言われているトウガラシエキス。試験結果は、果実の近くにつるしても、果実に塗っても、イノシシは果実を食べてしまった
2)彼岸花が植わっている所は、イノシシに100%掘り返されなかった
以下、詳細記事です。
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引用)「野生イノシシに対する忌避資材の効果」農研機構
[成果情報名]野生イノシシに対する忌避資材の効果
【要約】
・臭いや味による5種の忌避資材は、イノシシに対して全く効果を示さない。
・点滅ライトはイノシシに 対して忌避的な影響を与えることができるが、その持続期間は短く効果は十分ではない。
[キーワード]獣害、対策、防除、イノシシ、忌避
[区分]近畿中国四国農業・生産環境(鳥獣害)
【背景・ねらい】
忌避資材については半ば迷信的に伝聞されているものも多いが、効果の検証が実施されていないため、 農業生産の現場で混乱が生じている。ここでは和歌山県カンキツ生産地域のエサ条件下において、 野生イノシシを対象に県内で効果があるといわれている各種忌避資材(表1)の効果について検証する。
- 【成果の内容・特徴】
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- テンダイウヤク、サンショウ青果粉砕物、アリルイソチオシアネート、ヒトデサポニン、トウガラシエキス +木酢液については、イノシシの出没から設置した果実が食べられてしまうまでの経過時間が 0.02~0.6時間と短く、忌避効果は認められない(図1)。また、それらによって刺激を受けたような 行動や、忌避行動は全く確認できない。
- 点滅ライトについては、設置当日は8頭中の1頭のみ接近するが、それ以外は接近しない。出没した イノシシは明らかに警戒しており、何かの刺激で逃げ出すなどの行動をとる。設置翌日になると数頭が 接近したまま採食し続け、忌避効果はなくなる(図1)。点滅ライトはイノシシに対して 忌避的な影響を与えることができるが、その持続期間は短く効果は十分ではない。
- 【成果の活用面・留意点】
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- 点滅ライトのみがイノシシに対して忌避的な影響を与えることができたが、効果の持続期間は約1日と 短い。その効果は、点滅する赤色光によるものか、異物があることによるものか、両方によるものかは 判別できない。今後、イノシシの生態に基づく装置の改良が必要と考えられる。
- その他の忌避資材についても、忌避効果を検証することが重要であると考えられる。
【具体的データ】※画像をクリックすると拡大
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引用)「野生獣の冬期の餌場価値を低減する畦畔・法面管理技術」農研機構
【要約】冬期の畦畔・法面の緑草は、10月下旬以降の草刈りやチガヤ、ヒガンバナ植栽により発生が抑制される。 また、ヒガンバナ植栽は、イノシシの掘り返しによる畦畔・法面の崩壊を防ぐ効果が高い。
写真の出展)茅ヶ崎市