↓種芋用に保存しておいたジャガイモ。ようやく出番が来ました。
ユニティ自然農園では自宅のログの床下に保存しています。
ジャガイモは2〜3℃ぐらいで萌芽を抑さえて保存するらしいですが、そのような環境を準備できない事情から、昨年6月に収穫した「十勝コガネ」が9ヶ月を経て既に萌芽スイッチON。
温度も高くなってきて、そろそろと芽を出した様子です。(このような場合、長く伸びすぎた芽を取って、種芋が養分を消費するのを押さえるそうです。→参考資料のPDFファイル)
一方、昨年9月に植えて12月に収穫したデジマとアンデスレッドの萌芽はこれからの様子なので、3月7日から浴光催芽を始めて芽が出るのを促しています。
去年見た光景の再来です。
去年の3月から1年間の経験で、春と秋に栽培するジャガイモはこんな風にリレーすれば良さそうだと分かりました。
休眠期間が短く、春と秋の2回栽培できる春秋型の品種(デジマ、アンデスレッド)
出荷は7月〜9月、1月〜3月で、合わせて4ヶ月間。
休眠期間が長く、春だけ栽培できる春型の品種(十勝コガネ)
出荷は9月〜1月の4ヶ月間
ジャガイモが無い期間が3月〜7月の4ヶ月間
このことから計算すると、生き物相手ですから計算通りにいくとは限りませんが、一定量を出荷し続けられる(食べ続けられる)作付け面積が決められます。
今回、芽が出たジャガイモを眺めながら、生き物である植物にとって当たり前の「芽が出る」「花が咲く」ということが、野菜として食べるという視点からすると「芽が出て欲しい」「芽が出ないで欲しい」「花が咲いて欲しい」「花が咲かないで欲しい」と相反する、なんというか、悩ましいことだなと思った次第です。