【農業日記】乗用ビニペット除草機の製作(その2)トラブル


実は、前回の作業中に発覚した、ほとんど致命的で解決できるかどうか・・・という大問題。

Mission Imposible! 今日修復に挑みました。

(写真を撮っていなかったので、手書きの図で解説します。)

【写真】田植機修理 田植機修理2

本来、フレームから軸が出ていて、そこにアームが回転できるような形で組み付けられているはず。
それが、軸がボキッと折れて、アーム側に固着している。

田植え機の使用説明書には、田植え後この軸の部分に油を差しておくよう書いてあるのですが、田植えが終わってほっとして、そのまま1年(かそれ以上)放置されていたんでしょう。軸が錆びてアーム側に固着した状態で、翌年アームを強力な油圧で動かしたため、軸が負けてボキッと折れたのだと思われます。

軸は本体フレームに溶接してあるため、きちんと直すなら本体フレーム全交換! かかる費用を考えると、おそらく自動車事故でいう「全損」状態です。

頭で考えると、新たに軸を作って溶接するとか、いろいろ考えられますが、実行できるかというと、田植え機を全分解しないといけないぐらい困難な作業になります。

しかし百戦錬磨のWさんが実施可能な下記のような修復方法を立案。ゴリゴリと作業を進めました。

田植機修理3

フレームの軸のあった所に直径13mmのドリルで穴を開け、そこに直径12mmのトラクターのピン(下記写真、Wさんが買い置きしてあったもの)を軸の代わりに挿入して使おうというアイデア。

トラクターピン

このピンなら軸の代わりになり得る強度がありそう。

今回の除草機の使用頻度から考えて、また、回転する軸としての精度はそれほど要求されないと思われるので、ドリルで穴さえ開けることが出来たらいける!

13mmの金属用ドリルは手持ちが無かったのでホームセンターから買ってきて作業開始。

結果、出来ました!(^-^)V

田植機修理

正直言って、私は、理屈では可能でも自分たちの力で修復するのはかなり厳しいと、逃げ腰になっていました。
しかし、とにかく出来ることを積み重ねていくWさんのバイタリティで、やり遂げることが出来ました。
これは「奇跡」だと思いました。

恐らく、故障して田植え機としては使われることが出来なくなった、けれども機械としての命はある「ヰセキさなえPM43」の波動と、命あるものを修理して生かして使うWさんの波動が共鳴して、2人が出会い、このようなことが起こったのだと思います。

奇跡を見た一日でした。