もう20年以上前、NHKで、ある大学教授が「ドラゴン・プロジェクト」という構想を話されていました。
川の上流から下流へ、逆に下流から上流へ、流域単位で食べ物や生活物資の交易を行おうという考えです。
番組のイラストでは、源流が龍の頭、河口の町が龍の尻尾として描かれていました。
江戸時代は「川」を利用した物流が盛んで、山の木を筏にして海辺の町に運んでいたことを学校で習いました。
現代では川の役目が道路に変わったという面がありますが、「陸の川(道路)」を使って、山の幸が海に近い町に、海の幸が山へ運ばれています。
番組を見た当時私は会社員でしたが、地球環境問題に関心を持ち始めたそのころ、「流域単位での地産地消」がエネルギー効率の面でも、自然との関わりを基本にした豊かな社会づくりという面でも、いい構想だと考えて、「いつかドラゴン・プロジェクトをやりたい」と思ったのです。
そして14年前(2001年)に九州から広島県の福富町に引っ越してきて、この町が「源流の町」ということを知りました。
(画像クリックで拡大)
川の道:鷹の巣山に発し、海辺の町三原市まで流れる沼田川(ぬたがわ)。
陸の道:福富から西条を経由して海辺の町「呉市」までつづく375号線。
陸の道:福富から海辺の町「竹原市」へ432号線。
陸の道:福富から広島県の中心「広島市」へ2号線。
広島市・西条町・呉市・竹原市・三原市などから、福富町に繋がる人や物の流れがあります。
もちろん福富が上位ということではないですが、不思議と町から人が集まる源流の町として、物や情報を発信していける、面白いポジションにある町と感じています。
政治や経済が混乱している現在、「家族単位の豊かで幸福な生活」「生命倫理を基本にした農業・畜産」「人類と文明/科学技術」などについて「やっぱりそうだよね」と素直に思えるような情報を発信していきたいと思っています。
そのようなことから、源流の町で生命を大切にした農業を行い、都市部で暮らす方々へ思いを乗せてお届けするユニティ・デザインの事業を構想しました。
物質的な世界の背後にあるエネルギー的な世界では、“お金で意識を支配された社会”から”一つ一つの生命の輝きと繋がりの社会”へ変わっているそうです。
それを目に見える形で実現して「本当にそうなんだ!」ということを自分自身で体験し、それを伝えていきたい。
そしてお米の収穫へカウントダウンとなった今、ユニティ自然農園のお米の名前を「福富の夢」にしようと思いつきました。
(※実際のお米の袋のデザインは変わります。イラストの出典はこちら)
平成27年度。ドラゴン・プロジェクト1年目のお米です。
たくさんではありませんが、5kgの袋で約200袋。9kgなら約100袋。
多くの方に買って頂けると嬉しいし、もちろん一家族の備蓄1年分と沢山買って頂いても嬉しいです。
情報の拡散も嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。