6月23日、梅雨の晴れ間を狙ってジャガイモを収穫しました。
収穫したのは、作付けした4品種のうち、葉がやや枯れ始めて収穫適期に近付いた十勝こがね(白)とグラウンド・ペチカ(赤紫)の2品種。
軽トラで自宅に持ち帰り、扇風機の風で乾燥させます。
栽培した4品種は、
十勝こがね(上左)、グラウンドペチカ(上右)
アンデスレッド(下左)、デジマ(下右)
全部、 アンデスレッド以外の3品種は、煮崩れしくくデコボコが小さな調理しやすい品種です。
肉じゃが、カレー等、煮込み料理に。
マッシャーやフォークで潰してポテサラにも。
ジャガイモは大きく分 けて、デンプンの少ないメークインのような粘質性のいもと、デンプンの多い男爵いものような粉質性のいもがあり、一般に、メークインは煮崩れしにくいから煮物、男爵は崩れやすいからポテサラ、と言われています。
実際に調理すると、メークインでもきれいに潰れるので、煮崩れしないジャガイモならオールマイティーに使えるのではないかと思います。
が、男爵イモならではの使い方があるようです。
「ホクホクおいしいコロッケの作り方」」
男爵いもの面白い話しはこちら→「男爵いもは恋の味」
【保存方法】
十勝こがねとグランドペチカ(消去:2016/6/23)は、芽がでるまで5ヶ月ほどの休眠期間があるので、その間なら風通しのいい冷暗所に保管できます。(光が当たると緑化して有毒成分が出来るのでNG)
グラウンドペチカ、デジマ、アンドスレッドは休眠期間が3ヶ月くらいと短いので、上記のように保存して、早めに調理して下さい。
今回注目の品種はグラウンド・ペチカ
強面(こわもて)の容姿ですが、味は「ジャガイモ+栗+サツマイモ」という感じで、ほのかな甘みと栗の香りがあるジャガイモです。
ホイル焼きにするか、蒸すなら100gぐらいの大きさならそのまま、それより大きいものなら半分に切って蒸すと、20分〜30分で柔らかく蒸し上がります。まずはシンプルな調理法で、味と香りをお楽しみ下さい。
その他の料理に関しては普通のジャガイモのようにお使い下さい。皮を剥かずに一口大に切って、同様に切ったズッキーニや玉ネギといっしょに、オリーブオイルと塩コショウをかけてグリルしたのを食べましたが、なかなか美味でした。
6月26日「道の駅 湖畔の里 福富」でも販売を開始。
たくさん出荷しました。(自宅に保存場所が少ないため・・・。)
珍しいジャガイモなので、手にとって頂けるようにPOP広告を設置しました。
お客さんの目に留って、「ユニティのジャガイモ」を食べて頂ければいいな。
———–栽培に関して————————————————————–
中国地区では梅雨ごろに収穫時期を向かえる春作のジャガイモ。
今回はじめての作付けでは、茎数を芽欠きをして理想の2本にせず、倍の4本くらいにしました。これは来作の種芋(ピンポン球大がちょうどいい)を採るために意図的にしたのですが、予定より小イモの数が多かった。次作では適切に芽欠きをして大きいイモが十分出来るようにしたいと思います。
ジャガイモには「休眠期間」という芽が出ない期間があって、それを過ぎると芽を出せるようになります。貯蔵性を考えると休眠期間は長い方がいいのですが、休眠期間が3ヶ月ほどと短い品種なら、中間地では春秋2回作付けできます。
それで今期は、休眠期間が長い(貯蔵性が高い)「十勝こがね、グラウンド・ペチカ」と、休眠期間が短い(貯蔵性が低い)「デジマ、アンデスレッド、グラウンドペチカ(←2016/6/23追記)」とを混ぜて作ってみました。