※日にちを遡っての記事アップです。
水稲の栽培は実質初めてです。
十数年前に、川口由一氏の流れを汲む「自然農塾」で、手で田植えする方法(下写真)は体験したことはあります。
画像の出典)「川口由一氏主催 妙なる畑の会6月合宿(その3)」食農DotCom
参考)「自然農の楽しみ 田んぼの苗床作り」麻呂の館
参考)「自然農の楽しみ 田植え」麻呂の館
このように手で田植えする場合は、苗床で成長の良い苗を”目で見て”選べばいいので、苗の数さえ確保できればOKです。
しかし、田植え機で田植えする場合、苗箱(下写真。幅30cm、長さ60cm)全体に均一に揃った苗に育てなくてはいけません。
土は、肥料は、水のやり方はどうするか・・・。
考えれば考えるほど迷いが出てきます。そこで、
「5次元モードの生き方の実践で流れに乗ろう」
と決めて、秋、田圃一面にたわわに実る稲穂をしっかりイメージし、
「必ずそうなるから、安心してその過程を楽しもう」
と、その時々の作業を思い付くままに進めていきます。
まず、苗箱に均一に種を蒔くには「播種機」が必要と、
こんなの
写真の出典)http://www.ksky.ne.jp/~pepon-pp/90_nouki/nouki.html
の購入を検討しますが、どうもしっくりこない。
と決めて、その他の準備を進めることにしました。
で、種蒔き決行日の数日前、日頃からお世話になっている近所の農家の方とお会いした際に、
「種蒔きはどうするん?」
「缶に籾を入れて、コショウをかけるみたいに撒こうと思います」
「使っとらん播種機があるからやるわ」
「!」
これをいただきました。
シンプルで2反分の種蒔きには必要充分。理想的な機械です。
周辺の準備が整い、イベント「種蒔き」の始まりです。
1)催芽(4月27日)
種籾の浸種も12日目。充分水を吸った籾が一部、芽を出し始めました。
全ての籾の芽が出そろうように、バケツを日に当てて温度を上げます。
晴天でぐんぐん温度が上がり、昼間の水温25度で1日。一斉に発芽がはじまり、このようになりました。
ほんのわずか芽が出たこの状態を「はと胸」というそうです。
播種機で滑らかに籾が落ちるように。網に入った籾を洗濯機に入れて脱水7分。水切りをしました。
2)播種(4月28日)
播種機をいただいた農家さんから土も提供して頂き、前日に苗箱に土を詰めて用意をしておきました。
いただいた土はJAが販売しているもので、あらかじめ化学肥料を適量配合してある土です。
水持ち・水はけが良く肥料分もあることから、「有機、無化学肥料」とは言えなくなりますが、水稲初心者としては安心できます。(あらかじめ用意しておいた山の土は、覆土に使いました。)
試し蒔きをして、1箱当たり120g(乾籾重。催芽籾重なら150g程。田植え時に2.5葉の健康な稚苗が目標)になることを確かめてダイヤルをセット。
播種機で種蒔きをします。
このようにしてできあがりました。
実は半分ぐらい蒔いた段階で気づいたのですが、どうも種籾の減りが早い。予定の苗箱数40枚ができそうにない。なにかの理由で、1箱当たり200gぐらい蒔かれている。恐らく、試し蒔きの時にバケットに入れた種籾の量が少なかったため、たっぷりバケットに籾を入れた状態ではたくさん蒔かれているのではないか・・・。
計算すると、田植機側を調整すれば30箱でも足りるため、このまま最後まで播種を続けることに。
最終的に33箱の準備が出来ました。
ハウス横の均した土の上に苗箱を並べて、
たっぷり水をやってから、
※ 「水は、播種前に、土が十分湿るように掛けておく方が良い」との話しを農家さんから聞きました。試しにそうすると、山の土の覆土では覆土が水を吸い上げて べたべたになり、後作業ができない状況になりました。覆土も農協の土なら、播種前に土を湿らせておくことが出来ると思います。
このシートが優れもので、これを掛けると、暑すぎず寒すぎず、保湿もできて、透過光量も適度。育苗に最高の資材です。(田圃の貸し主の方が貸して下さいました)
この状態で、土が乾燥しないことを確認しながら芽が出そろうのを3日ほど待ちました。