昨年10月に畑全面に緑肥の種を蒔いて生育を見てきました。
畑の東側半分は、緑肥のライ麦、ヘアリーベッチともそれなりに育って、5月頃には肥料として畑を肥やしてくれそうです。
西側半分は、残念ながら、うまく生育しませんでした。
↓「赤ベッチ」というらしい。根粒菌がついていない。
原因は湿害で、周囲に排水溝を掘りましたが土自体が緻密な状態のため無理があったようです。
それでまず、年末に透水性を改良するためにモミガラを入れました。
そして年が明け、緑肥で稼ぐ予定だった栄養分を補う方法をしばらく考えて、地区の牧場から堆肥を購入して西側半分にいれることにしました。
自然栽培や自然農法の研究団体の本を読んだところ、畑の開墾の初期状態に応じて、必要なら堆肥を投入することを推奨してあります。はじめから堆肥投入という方針も考えてはいたのですが、「全面緑肥」で立ち上げができるかもとトライしました。半分成功というところでしょうか。
残り半分については、恐らく堆肥投入の方が無理なく畑が立ち上がるだろうと思い、採用することにしました。
結構悩みましたが、放棄水田で自然栽培を始めた時に、上手くいく場合(セイタカやススキが繁茂した肥えた土のところ)と、緑肥さえ育たない場合(水はけの悪 い水田の土で改良に相当時間がかかる)がありますので、野菜が育つ環境づくりをスムーズに立ち上げる方法として、堆肥を入れようと決めました。
無肥料で野菜が育つのはその畑の状態次第なので、畑の土が豊かになるように土を育てて、将来的に無肥料(畑内での物質循環)の栽培ができるように持っていきたいと思います。
ちなみに堆肥を選ぶ基準は「牛が可愛がられている牧場」です。
私はこれが一番大切と考えています。