安芸地方(広島)のしめ縄


shimenawa-hiro

昨年12月22日に、地元福富の地域のしめ縄つくりに参加して、自分の家用のしめ縄を造りました。しめ縄を綯(な)う作業はなかなか楽しかったです。

————————————————————————-
転載元から抜粋)『今芽旬!』締縄(しめなわ=注連縄) 2009/1/10

広島(安芸)地方の由来

この地方の締縄は、三本締(三連締)と云った、独特な作り方をしています。
大中小の輪からなり、大は親の代、中が子の代、小が孫の代に相当し、代々の繁栄や無病息災を願って作られたものです。

また、付属品に、ウラジロ(裏白)、ダイダイ(橙)、ユズリハ、松、ヤブコジ(薮柑子)がついています。

ウラジロは、裏の白いほうを表に出して使用しますが、これは表裏のないまっ白い人間になるようにという意味があります。(枝が長く伸びることから、長寿にも通じるとされています)

ダイダイ(橙)は、一家の繁栄と、家督を親子代々受け継ぐという意味で使われます。

ユズリハ巻きは、ユズリハの中に松とヤブコジを包んだものを、締縄の首のあたりに付けます。

ユズリハは、春になると先年の葉は全部落葉して、新しい葉に入れ替わる樹であることから、代々譲って子孫が長く絶えないことを願って、毎年新しい葉を使って作られています。

は、末代まで栄えるという意味があります。

ヤブコジは、昔から赤い実は縁起の良いものとして、ナンテン(南天=難を転じる)とともに使われていましたが、ヤブコウジの方が、地下茎で繁殖する勢力旺盛な植物であるため、その地に根を張る、根をおろすということで、今ではヤブコウジの方が主に使われているようです。

しめ飾りは、門松と同じように正月の神を迎えるための飾り付けですので一夜飾りをさけて、 12月28日までに飾り、松の内がすぎれば取り払って、どんど焼きで燃やします。

地方によって様々なようですが、だいたい7日、11日、15日のいずれかに取り払うのが一般的のようです。