転載元)日本 Wake Up Japan Wake Up World
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■魔法の素材:麻/ヘンプ:Adam Henson(レポーター)
レポーター:「ロータス・エコ・エリーゼ、高性能スポーツカーです。田舎での生活に関係なさそうですが、しかし材料の中にはこの場所で生産されたものが使われています。」
ナレーション:この魔法の成分は麻/ヘンプです。車体やリア・スポイラーに使われ、座席の製造業者にも使用されています。
レポーター:しかし、麻/ヘンプは大麻/カナビスなどの植物の仲間で、ドラッグを連想させるため1993年までイギリスで禁止されていました。でも麻/ヘンプからドラッグは得られません。現在、畑に戻され栽培されています。
■自動車メーカー・ロータス社の取り組み:Lee Preston氏(Lotus Engneering)
レポーター:「麻を使って車の製造は珍しいです。どこから発想を得たのですか?」
Preston氏:「基本的にここでやろうとしているのは、車のカーボン・フットプリントの削減です。ファイバーグラスの代わりに麻/ヘンプを使い、この地域で成長し、強度な材質だからです。この効果はパネルでご覧になれます。見るからに美しい材料です。エコ・エリーゼは実際には生産段階の調査で、車製造の全ての材料を確認し、材料のことは通常忘れられます。明らかに車がこの地域、田舎で組み立てられ、この地域の材料を使い実際に製造したのです。実際に二酸化炭素を吸収するのです。」
■麻の栽培:Dan Squire氏(Hemp farmer)
レポーター:「車のほかにも何に利用されているのでしょうか?このシャツ、ズボンは全て麻製です。靴にも部分的に麻から作られています。どう思います?」
ナレーション:農家のダン・スクワイア氏は麻/ヘンプの需要の増加は新しいチャンスだと考えます。
レポーター:「何エーカーが麻を栽培していますか?」
Squire氏:「今年は約350エーカーほどです。今年で約9年になります。大きな自信になっています。作物を麻/ヘンプに変えたのです。」
レポーター:「従来の耕地作物に比べて収益性はどうでしょう」
Squire氏:「豆類よりもずっと粗利益があります。非常に収益性の高い作物です。勝手に成長しますし。」
レポーター:「育成方法は簡単ですか?」
Squire氏:「苗床に4月下旬5月上旬に植え、肥料、水は半分ほどが必要で、その後は収穫まで農薬はありません。」
■麻加工企業 Hempcore社:Mike Duckett氏(Hempcore)
ナレーション:サフォークの会社は麻/ヘンプの管理へ新規投資をしました。Hempcoreは世界最大の麻加工工場で、麻を繊維に加工します。
Duckett氏:「当社の技術繊維です。繊維を開き清浄します。この繊維は自動車産業で使用されます。このような車体のパネルを作ります。また、断熱材として使用できます。麻/ヘンプ繊維から作られた断熱材です。市場の他の製品同様の断熱特性を持ちます。」
レポーター:「その袋の中は何ですか?」
Duckett氏:「これはshiv(くず)です。麻の幹の中心です。動物の床敷や石灰と混合して建設業界で使用されます。」
■建築の素材として:Ian Pritchett氏(Lime Technology)
ナレーション:将来は麻/ヘンプでの建設も可能かもしれません。石灰と麻・ヘンプを混ぜ、木材のフレームに詰め込むと、短期間に高い熱特性を持つ壁を形成できます。
レポーター:「どれだけ早く汎用に利用できますか?」
Pritchett氏:「簡単に利用でき、数時間でどう使うか学べます。汎用性が高く、高い技術は不要です。とてもすばやくでき、壁の部分だったら数分で出来ます。地上から屋根までの壁の構築であれば、混合を一日早くできれば家の建設は2〜3日でできるでしょう。」
レポーター:「さあ出来はどうでしょうか?費用の方はどうでしょうか?」
Pritchett氏:「この壁のように300ミリメートル厚さではレンガとほぼ同じ費用です。このような300ミリメートルの壁は冷暖房をほとんど必要としない建物を建設できます。」
■Adnamビールの流通センター:Jonathan Adnams氏
ナレーション:人々の中にはすでにメリットを享受しています。サフォークのAdnamビールの流通センターは主に石灰と麻/ヘンプから作られ、暖房無しで温度13度に保たれます。
レポーター:「麻/ヘンプはどう省エネシステムに必須なのでしょうか」
Adnams氏:「エネルギー効率だけではなく、麻/ヘンプのブロックは150トンの二酸化炭素を減らします。標準的なコンクリートブロックで建てた場合、600トンの炭素を放出します。麻/ヘンプを使用すると熱効率だけでなく、実際に炭素の放出を止めるのです。」
■まとめ
レポーター:「麻/ヘンプは皆が求めるカーボン・ニュートラルな未来の素材かもしれません。まもなく私たちは洋服、車、家にさえ利用するかもしれません」