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<衣服の放射能汚染>「中学生一人で500ベクレル超を着ている」吉田那博さん1/18ふくしま疎開裁判会見(内容書き出し)
ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見 2013年1月18日
転載元から抜粋)みんな楽しくHappy♡がいい♪ 2012/1/18
毎日の生活のなか被ばくは続いている衣服の放射能汚染調査結果
21:16~
南相馬在住 安心安全プロジェクト 吉田那博さん
南相馬の方から安心安全プロジェクトという会をやっている代表の吉田と申します。
この団体は避難支援をスタートとして始まったものなんですけれども、
私自身が東京電力の第二原発に勤務していたということもあり、
以前の原子力発電所の使用の方法だとか、
どんなような装備をしながら、どんなことに注意しろと言われていた事をよく分かっているが為にですね、
今回この汚染の調査をしてみたのですけれども、
最近よく皆さん「管理区域」という言葉をよく使われているんですけれども、
「管理区域」というのは、0.6以上のところが「管理区域ひょうがいせい」というところで、
建屋が1.7、2だったかな、1.74だったかな、
それぐらいの、外からすると建屋は管理区域ということになるんですけれども、
その中でC区域というのがあるんですが、
これはちょっと時間が少ないためにあまり詳しくお話はできませんが、
ABCDと、4つランクがあって、Dが最高なんですけれども、
そのCという所はこのたびの昨年の文部科学省の発表の土壌の汚染の調査を公表しているんですが、
それで見ると岩手の一部と宮城の南部の一部、福島県のほぼ、一部を除いたほぼ全部。
それと、群馬、茨城、千葉、というような所がほとんどこのC区域にあたります。
そのC区域での装備というのは、まァ、作業内容によって変わるんですけれども、
マスクは絶対に必要になります。
高性能マスクです。
全面マスクと半面マスク、
それと、フードマスクといって、頭からかぶってですね、
ろ過した空気をフードの中に送りこむんですけれども、
そのような装備を、東電は、事故前は作業員に求めていました。
実際に管理区域同党エリアでは、作業員は一日10時間以上いてはいけないという話になっています。
そのように指導していたにもかかわらず、
事故後はですね、何も無かったようにマスクもしなくても良いい、
防護服も着なくても良い、何もしなくても平気です。こういう人で良いですよと、
むしろ事故前の、今もそうですけれども、原子力発電所は未成年が立ち入る事は禁止していますので、
それと同等の汚染をされているところに、妊婦や子どもが、未成年がいるということは、
本来これは考えられない事です。
これは法律で定めている事なので、それを国が破るということはどういうことでしょうかと。
飯館にしてもそうですし、双葉、三春町なんかは事故直後、
爆発直前から最高レベルのD区域というふうにと取れる情報がいっぱい出ていますが、
そこではですね、フルフェイルの完全全面マスクで、
そこでは酸素ボンベを背負い、またはホースによってエアーを送り込んで
どこかでろ過した空気を長いホースで送りこんで作業しなければいけないというほどのひどい汚染。
それがやはり内部被ばくを東京電力とか原子力発電所は一番恐れているのですけれども、
そのためにそのような装置。
で、双葉も三春町もですね、そういうような状況下で誰ひとりマスクを付けるという条件を設けた事が無いし
ヨウド剤も飲めとは言われていないですから、
如何に国がとった行動がひどいかというのがこれで分かると思います。
それでですね、要は、今の防護服なんですけれども、
これを着ていても、一切外部被ばくは防げません。
要は、持ち出さないようにするためと、
着ている衣服が汚染をされないようにという名目で着るわけですけれども、
東京電力のマニュアルでも、
「衣服の汚染はよけいな被ばくに繋がるので気を付けるように」とちゃんと書いてあります。
それを防護服を着ていないとどういうことになるか?というですね、
今回私たちが測定した「衣服がどれ位汚染しているか」ということで、
長袖のTシャツのとか学生さんのジャージだとか、いろんなものを今測り始めているんです。
あとは毛髪だとか、測ってるんですけれども、
私たちが一番最初に測った、ここの赤色の長そでのTシャツですけれども、
これ自身が、このシャツ1枚から130ベクレル。
5回洗濯した後にもう一回ためしに測ってみたら、150ベクレルと増えています。
150ベクレルということは1秒間に150発の放射線が出てくるということです。
子どもさん、郡山の学生さん、中学生の子どもの服をだいたい別々に測ってみて合算しますと、
470とか、460ベクレル。
それにですね、頭髪の汚染。
これは郡山はちょっと調査していませんが、南相馬市の人間の男性の方の髪の毛を測ってみたら、
1kgあたり、130ベクレルという数値も出ていますので、
これは床屋さんなのでいろいろとミックスになっていますから、
ま、平均的な南相馬の数値になるのではないかなと私は思っています。
そこから考えて、中学生が着ている、体全体で背負っているベクレル数は、
500ベクレルを超えるという数字になりましたので、
それをシーベルトに換算してみたら、0.8ぐらいあるんです。
着て歩いている服から、0.8マイクロシーベルトを発しながらその子は生活しているのです。
だから、学校をいくら除染しても、その着ている服から発しているので被ばくしているわけです。
で、なお且つ学校というのは集団でいろいろな行動を起こしたりしますので、
たとえば、おしくらまんじゅうを、そんな事は30人とか50人でやることはないでしょうけれども、
そうなった時に汚染されている衣服が、要は30倍になるということですよね。
だから、何マイクロシーベルトになるのか試した事はないのでわかりませんけれども、
ものすごい放射線量である事は間違いないと思います。
それがたまたま10人とかそれぐらいでも十分影響のある数字であると。
さらに空間の、学校は下がっていても、外に出た時に空間線量として郡山なんかは、平均で0.6あります。
で、町中に、本当の町中にですね、2マイクロを超えているようなポイントも、本当に小さいのではなく、大きくポイントとしてホットスポットのように点在しております。
そういうふうなところも加算すればですね、20ミリを超えるような数値になってしまうのではないか?というのが私たちの今やっているデータで何となく感じていて、
今これを早急に進めていますが、それぐらい福島県の子ども達が危険な状況にあるということと、私は言えると思います。
で、そのように服が汚染されるということは空気も汚染されているということですので、
マスクなどを徹底して、学校はむしろ「外すように」という勢いで学校が動いていますので、より危険であると。
それが科学的も証明されているから、事故以前にこういうこと(東京電力マニュアル、防護服、フルフェースなど)をさせていた訳ですから、事故が起きたからそんな事は関係ないと言われてもですね、誰も信じる人はいないと思います。
そのような状況の中から子どもたちを守らなければいけないということで、私たちも協力している次第でございます。
以上です。
30:12
柳原:
ひとことということで、
今の吉田さんがお話になった衣服や頭髪に非常に放射性物質が付着していると。これがどこから来るか?というと大気中なんですね。
これは先ほど中道りで、切干大根が高濃度の放射性物質が検出されまして、これは福島県は大気中放射性物質が切干大根を干す時についたという事を、もう認めています。
何故こんなに大気中に沢山の放射性物質が今なお浮遊しているのか?
これが非常に今重要な問題になっているんですけれども、
一つさっきもお話しました武本さんという方が、こういうふうに言っています。
「除染で生じた草木などの可燃ごみについては焼却することで、除染の廃棄物の減量を郡山市は図っています。
しかしこれらについては放射性物質汚染処置法対策で定める指定廃棄物である可能性を十分に否定できないまま、市内のゴミ焼却施設、一般焼却場で焼却処分をしています。
その結果、これで燃えたゴミが気化して、放射性セシウムが大気中に出て大量に飛散している事が大いに懸念されます」
と、こう言っています。
いわゆるその、福島県では基本的には収束宣言した後の自治体は
「普通にゴミを燃やしても良いんだ」というような感じでですね、
こう言った除染されたものについてもですね、燃やしているためにですね、
どんどんこの、せっかく沈殿した放射性物質が、また再び一般処理場の煙突から大気に
放射性セシウムが飛散するということが起きているのではないかという事。
これによって、今の福島県も私も大量の放射性物質を大気から吸い込んだり衣服に着くことによって、また極めて危険な状態になっているということが懸念されています。
一言すみませんでした。