[Rockway Express]シリアの軍港にロシア軍艦が入港


シリアの軍港にロシア軍艦が入港
転載元から抜粋)Rockway Express 2012/12/6

◆12月6日

ロシアがシリアのタルトス港に軍艦2隻を派遣したようだ。上陸用艦船ということで、ロシアに残っているロシア国籍を持つ者たちの引き上げなども考慮しての行動だろうと言われている。

ロシアのシリアに対するスタンスは、「シリアの運命はシリア人が決めればよい」というものだ。ロシアが直接シリアに兵士を送って戦闘をさせているわけではないが、欧米諸国の傭兵戦術に対して、ロシアも軍事顧問団を派遣している可能性はあるだろう。

シリアの反政府勢力はまとまりに欠け、しかもシリア人ではない、所謂アルカイダ系といわれる、スンニー派の自爆テロも辞さない戦士がシリア領内に数多く流入し、彼らが反政府勢力の一部分を形成している。大部分かもしれない。

彼らはゲリラ的テロ活動をするから政府軍も対応が困難な事情がある。それでも2012年の12月まで持ち応えているところを見ても、まだまだ政府軍の士気は衰えておらず、また統一も保たれていると見ていいだろう。

しかし、NATOがトルコにパトリオット・ミサイルを供給し、ロシアが軍艦を送り、シリア沖にはアメリカの空母も接近してきている現状を考えれば、徐々にシリア紛争が国際的広がりを見せていることが分かる。要注意である。