村岡です。
————————————————————————-
トルコからシリア反政府勢力への贈り物であった迫撃砲
転載元から抜粋)ROCKWAY EXPRESS 2012/10/10
シリア領内からトルコ領内への迫撃砲による砲撃は、シリアの反政府勢力が行ったことということを示してきたが、この反政府勢力が使用した迫撃砲は実はトルコが反政府勢力に贈ったものである、とトルコの新聞が指摘した。
以下の記事では、トルコの行動はすべて同盟軍であるNATOとの協調関係の中で進められている、としている。それでか、以下のサイトのようにNATOがトルコを防衛する準備ができている、という記事も出ている。
http://www.stripes.com/news/europe/nato-ready-to-defend-turkey-against-syrian-attacks-1.192440
シリアの反政府勢力が広範囲なゲリラ・テロ活動をすることでシリア政府を揺さぶれば、シリア人の反アサド・デモが急進化し、早晩アサド政権は倒れると推測したのであろうが、1年半以上たってもアサド政権が倒れるどころか、数千人も送り込んだ外国人傭兵を主軸とする反政府勢力はどんどん敗退し、そのままでは殲滅の憂き目を見るところまで追い詰められたため、トルコ・NATO側が打って出た博打が今回のトルコ領内に対する砲撃事件であった。
ヨーロッパの債務・金融・経済問題が大きくなり、それが世界経済に大きな影響を及ぼすことで、戦争の行方もまた変わってくるだろう。シリアがトルコ・ NATOの謀略に屈することなく抵抗し続ければ、ほどなくNATO諸国はトルコとシリアの戦争に介入している余裕はなくなってくるだろう。またトルコもシリアの反政府勢力を支援し続ける余裕がなくなってくるであろう。どちらが早いか、という問題である。